死の発見→宗教の発生→文化の創出

「死」を発見した人間

このブログはサブタイトルに「日本とは何か?歴史・宗教・文学・音楽・映画・サブカルチャーから読み解く」と銘打ち、日本内外の様々な「文化」を通じて日本について考えたことを記事にしています。

そもそもこのような「文化」の源をさかのぼれば、人間が「死」というものを発見したことから始まるのではないかと思われます。

「死」を理解できるのは人間だけだと、一昔前は言われていました。しかし、近年の研究ではチンパンジーでも仲間の死を理解し、死後に儀礼のようなことを行うことがわかったそうです。

だからといってお猿さんたちが文化を生み出しているのかというと、どんな動物にしても、確かにそこに社会は存在しますが、当然人間に並ぶ「文化」と呼べるものは生み出してはいません。

地球上の生物の中で、人間ほど「死」というものに常に関心を持って生きる存在は無いと思われます。

人は「死んだらどうなるのか」という問題から「死後の世界」を必要として、埋葬や儀式を生み、神話や宗教を生み出してきました。

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宗教は文化の根源

西洋では、天体運動を理解するために数学が発達してきた歴史があるのですが、それは「神を理解するための手段」だったからであり、音楽にしてもそうでした。人には聞こえない音が地球と星たちによって奏でられていると考えられていたのです。そんなわけで、中世ヨーロッパの大学では、キリスト教神学と同様に、数学と音楽を学ぶことは重要と考えられ、必須科目でした。

つまり、宗教が数学・音楽といった文化・学問を生み、発展させてきました。

今でもキリスト教圏の大学が「総合大学」となるには必ず神学部があることが条件となっていますが、日本の場合はどうでしょう。

日本ではもちろん総合大学に「神学部」のような、宗教の教学を教える学部が必要という規定はありません。

宗教系の大学をまとめている記事がNAVERまとめにありましたが、これによると日本の宗教系大学として、仏教系大学が41大学、キリスト教系大学がなんと78大学もあります。

【仏教系 キリスト教系】日本の宗教系大学をまとめてみた【神道系】

日本のキリスト教徒はカトリック、プロテスタント、正教を合わせても人口の1パーセントにも満たない。一方、ほとんどの日本人の葬儀やお墓は仏教式で、日本は仏教徒の国といっても過言ではないのですが、大学の数で言えば倍近くの差があります。

そして、神道系大学はというと、全国を探してもたったの2大学しかありません。新宗教系大学が2大学ということです。

日本は八百万の神の国。神道系大学出身の人間にとっては、この大学の割合を見るとなんだか寂しい気もします。

政教分離の原則からか、学校教育では宗教に関する教育は行われませんが「宗教を教える」のと「宗教について教える」のは全然違うことです。

これでは、この世に数多くある宗教と、どのように向き合っていくのかといった問題を完全スルーしてしまうことになります。

このような背景が、日本人の宗教に関する無関心さを助長しているようにも思えます。

あらゆる文化の根幹となっているのが宗教です。これからもこのテーマを掘り下げて、現在の日本文化の成り立ちを捉えていきたいと思います。

 

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