世界から見た日本 世界にとって日本という国はどういった存在?

世界での日本の位置付け

日本は世界史に何の影響も与えていないという人がいます。

確かに高校で習う「世界史」の授業では西洋とアジアの歴史が大半を占め、日本は取り扱われていません。地理的にいっても日本はアジアの隅っこ、極東の小さな島国に過ぎません。

現在世界で最も人口の多い国は中国です。よってこの地球上で最も良く使用される言語は中国語なのでしょうが、最も多くの国で使用されている言語は英語。よって世界の公用語は英語で、世界中に英語の文字が浸透しています。

世界の多くの人が欧米人の考えた洋服を着用し、コーラやハンバーガーといった食べ物、そしてアメリカの映画や音楽は世界中の人々の暮らしの中に浸透し、強い影響をもたらしています。

日本の国をみても、着るもの・食べ物・建築といった衣食住、欧米の影響の無いものを見い出すのが難しく、話す言葉(単語)ですら外来語で埋め尽くされています。もとを辿れば漢字でさえ中国のから伝わったもので、漢字の音読みは中国語です。

日本は世界中でGDPがアメリカ、中国に次いで第3位であり、世界経済に大きな影響のある国であることは確かに間違いありません。

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ちなみに軍事力は世界4位です。

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日本のイージス艦

日本にとってこの上位のアメリカと中国に文化面でも政治面でも強い影響を受けてきました。

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日本が世界に与えてきた衝撃

逆に日本はどれほど世界に影響を与えているでしょうか。

世界からみた日本は一つに、自動車やハイテクな精密機器、電化製品を作り輸出する技術大国とみられているように思えます。確かな性能と品質は世界一の評価は揺るぎなく、絶大な信頼を得ていますし、近年日本のアニメやゲーム、アイドルといったいわゆる「オタク文化」が海外に再び見直され、そういったものに熱狂する若者が世界中に存在するといいます。

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外国のコスプレーヤーたち

また、日本食にも注目が集まっています。寿司やラーメンのお店が海外に多く出店し、豆腐、納豆、海苔、漬物といった伝統食品までもが健康を維持する優れた食品として注目を集めています。

数年前から「COOL JAPAN」などと呼ばれ、世界では日本がブームになっているようで、平成27年(2015年)には 1,974万人(日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」より)もの外国人が日本を訪れたといいます。

はじめは日本だけが気づいていなかったという日本ブームですが、最近は我々も薄々気づいてきたはずです。

日本が好きな外国人は昔から多く、今から8年ほど前に、外国人54人に日本についてインタビューした記事を一冊の本にまとめた『私は日本のここが好き!外国人54人が語る』(加藤恭子編/出窓社)という本があります。

ここには日本に長く住んだ外国人によって日本の魅力が語られていますが、多くの外国人が一様に述べているのが日本人の親切さ、正直さ、誠実さ、謙虚さといった美点についてです。あるオーストリアからきた音楽家は、半年ほど前に余計に払い過ぎていた電車賃150円を、再来日した際に封筒に入れて渡された時は大変驚いたといいます。

またある人は、日本はコーヒーを一杯注文しただけで、まるで王侯貴族のような扱いをしてくれる丁寧な接客だと表しています。日本人は欧米のようにチップをもらうためではなく、自分の与えられた仕事として、責任を持って真摯に取り組むのでこのような社会が実現しているのだそうです。

財布や携帯を落としてもほとんど戻って来る。これは外国では考えられないといいます。そしてゴミで散らかっていない綺麗な街、電車やバスの順番をきちんと並んで待つなど規範と秩序を重んじる気風が感じられるといいます。

我々日本に住む日本にとって当たり前と思われてきたことが、実は当たり前ではありません。特に戦争を経験した国の人にとっては日本に平和の有難さを感じ、中国の文革のような文化的弾圧や焚書といった規制を受けてきた人にとっては世界中のどのような本でも読める日本に、自由と充実した教育の有難さを感じているようです。

また、アジア諸国の人々にとってアジアで初めて近代化に成功し、高度で精密な機械を作ることができ、敗戦で大きな痛手を負うも直ぐさま復興し経済大国へと躍進を遂げた日本に対し、不思議で何だか凄い国といった畏敬に近い思いを抱く人もいるようです。

また、アジアを侵略し植民地にしてきた白人に唯一戦争で勝つことがでたのは日本であり、日本のおかげでアジアは欧米の植民地から独立出来たと考える人が東南アジアには多いと聞きます。

このような外国人が抱く「日本像」がある訳ですが、250〜300年ほどの中国の正史である『魏志倭人伝』にはすでに「盗窃せず、争訟少なし」と日本人のことについて記されています。この「盗まない」ということについて、後の戦国時代に日本に宣教師としてやってきたフランシスコ・ザビエルも盗みについてこれほど節操のある人々を見たことがないと語り、明治のはじめに日本を訪れて旅をしたイギリスの旅行家のイザベラ・バードは、不当なお金を請求されることもないばかりか、女性一人でも安心して旅ができるほど治安が良く、人々は親切で道徳心が高いと評しました。

例えば誰かに「あなたは物を盗まないから凄いよね」と言われたらビックリしてしまいますが、騙し騙されあい、侵略と略奪支配の争いに明け暮れてきた外国の人にとっては特筆すべき特性であるのです。

海で囲まれ、近代まで他国との領土争いに巻き込まれることがなかった日本は、世界のどの文明にも属さない独自の文化を築いてきました。

やはり、このせまい国土で外敵の脅威もなければ、なるべく争わずに仲良くやっていきたいと思うのではないでしょうか。

アメリカの政治学者サミュエル・ハンチントンは「日本は一大文明」と明言しました。中華、西欧、イスラムと並ぶ大文明ということです。しかも一つ国が文明圏と合致している点が特殊であり、古来から日本は大文明であることを日本人は単に知らないだけで世界の通説、常識なのだといいます。

日本人から見る日本と、世界から見る日本ではこのように大きな差があることに驚きを感じます。

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