世界から見た日本 世界にとって日本という国はどういった存在?②

日本は世界史に影響を与えたか?

前回の続きです。

日本が世界に与える影響に関して、経済面はもちろんのこと、文化面でも徐々にその影響は広まりつつあるのではないかと思います。

前回の冒頭にて、日本は世界史に何ら影響を与えていない、つまり世界史は日本抜きにしても成立するという考えがあると述べましたが、果たしてそうでしょうか。私は、日本はかなり世界史に影響を及ぼしてきたと思います。

日本がきっかけを作った
大航海時代

まず日本が初めてヨーロッパに知られるきっかけとなったマルコ・ポーロの「東方見聞録」のなかで日本は黄金で出来た建物のある「黄金の国ジパング」として紹介され、当時のヨーロッパの人々の深い関心を集め、それが後の大航海時代につながります。ちなみに「黄金で出来た建物」とは、中世に奥州藤原氏の築いた平泉の黄金文化を象徴する「中尊寺金色堂」のことだったようです。

どうしても黄金が欲しい。夢の島を探し求め250年ほど時が流れ、とうとう西洋人がやってきます。

天文12(1543)年にポルトガル人が種子島に漂着し、鉄砲がもたらされますが、当時の日本はなんと世界最大の武器輸出国でした。鋭い切れ味の日本刀、槍、甲冑が戦国時代の約200年の間大量に輸出され、東アジア一帯で使用されたといいます。なので、鉄砲がもたらされると、すぐさま刀鍛冶に研究させて作らせ、(しかも性能も向上させて)やがて大量生産されていきます。関ヶ原の合戦の頃の日本は世界でも最大の鉄砲保有国となっていたようです。

西洋の侵略を防いだ日本

そんなわけで、西洋人はやっと発見した黄金の国ジパングでしたが、金が欲しくても手が出せませんでした。略奪しようにも日本の国には強力な武装をした屈強な武士がいました。

そこでキリスト教の布教により、内側から崩そうとします。宣教師を送り込んで日本の民を改宗させ、改宗者が十分揃ったところで軍隊を送り、改宗した民に反乱を起させ、占領しようと目論みました。これが当時の西洋人が使った常套手段でした。

悲しいかな、キリスト教宣教師は植民地支配の急先鋒として活動するスパイなのです。日本人はそれを見破り、豊臣秀吉がバテレン追放令を出します。

そして、徳川家康が関ヶ原の合戦に勝利して開いた江戸幕府は、それまでしていた武器の輸出をぱったりとやめ、引き続き侵略の意図を持つキリスト教を禁教にするとともに、交易を制限するいわゆる鎖国政策が敷かれます。これが当時の日本を防衛する最良の手段でした。

江戸時代に日本に訪れたドイツ人医師のエンゲルベルト・ケンペルはこの鎖国に賛成意見を持っていました。この頃の日本は自給自足できており、何かを輸入に頼る必要性もなく、生活水準も高かったためです。他にも日本を訪れたスウェーデンの科学者ツンベルクは、幕藩体制と鎖国政策を高く評価し、自国の国王にまで勧めたといいます。

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日本の奇跡的近代化

日本の鎖国は約250年続き、すっかり世界の近代化に遅れをとって明治維新を迎えます。国を二分した争いに、列強国の様々な思惑と利権が絡み合い、戦乱に乗じて占領される危機もありましたが、新政府軍と幕府の戦争は鳥羽伏見の戦い以降、旧幕府軍の掃討戦程度に留まります。

その後は幕府の大政奉還、そして江戸城無血開城が行われ、全面戦争は回避されて明治維新の偉業が成し遂げられました。このように、最小限の被害で政権交代ができたのは当に奇跡的といえます。

世界を戦慄させた軍隊
そして企業

明治維新後の日露戦争では、今まで西洋に侵略され、植民地にされやられっぱなしだったアジア人が初めて白人に勝つことができました。世界最強の陸軍を相手に負けることなく、特に世界最強クラスのバルチック艦隊をほぼ無傷で全滅させ、世界に戦慄を与えました。

国力、戦力の差が歴然だった状況での勝利は西洋の侵略支配に苦しむアジア人に勇気と希望をもたらしました。

その後日本は日中戦争、太平洋戦争へと突き進み、敗戦しますが、アジア東部全域に渡る戦闘で支配していた西欧諸国の軍隊を徹底的に打ちのめした姿は、日露戦争の時と同様に支配地域に暮らす人々にとって希望だったといわれ、戦後のアジア諸国の支配からの独立の下地を築いたともいいます。

日本軍の戦いぶりの凄まじさは世界を驚嘆させ、戦慄を与えました。
神風特攻隊にみる決死の攻撃と、最後の一兵になろうとも必死で攻撃し玉砕していく日本兵は海外の人々にとっては不可解極まる恐ろしい存在でした。

もう決して日本に戦争させない

アメリカに占領された日本は平和憲法により、日本は戦争を放棄しました。アメリカは日本をこのまま弱体化させて大人しくさせておこうと考えたようですが、ソビエトや中国といった社会主義国家勢力の防壁としての利用価値に着目し、経済成長を促したところ、戦後驚くスピードで復興を遂げ世界を驚かせます。

さらに高度経済成長により経済大国となりました。日本企業はアメリカの企業をも次々と買収し、アメリカの経済学者をして「ジャパンアズナンバーワン」と言わしめた日本のその勢いは当時のアメリカに再び脅威となりました。

その後バブル経済崩壊により、日本は長い経済不況の時代が続き今日に至ります。このように日本は常に世界の潮流に影響を与えてきたし、世界にとって常に何かと注目される存在であり続けてきたといえるのではないでしょうか。

我々が思っている以上に、日本は世界にとって重要な国なのかもしれません。

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