来訪するカミ マレビト論の実際③ パンスペルミア仮説

今回まで「来訪するカミ マレビト論の実際」についての記事です。


パンスペルミア説

パンスペルミア説とは、地球上の生命の起源の説の一つで、Wikipediaには以下のように説明されています。

Wikipedia 
パンスペルミア説(パンスペルミアせつ、panspermia)は、生命の起源に関する仮説のひとつで、生命は宇宙に広く多く存在しており、地球の生命の起源は地球ではなく、他の天体で発生した微生物の芽胞が地球に到達したものであるという説。

つまり一言でいえば、「生命は宇宙からやってくる」という仮説です。

もちろん、地球外生命体が宇宙船か何かに乗ってやってきたなどという説ではありません。「宇宙空間には生命の種が広がっており、地球上で生命が誕生したのではなく、宇宙から飛来してやってきた」という考えです。

実際にどのような「形」としてやってくるのか

それは、宇宙から飛来する隕石や彗星が地球に衝突する際にもたらされるそうです。

生命の種子となるアミノ酸、DNAを構成する要素となり得るもの=星間分子、バクテリア、有機物といったもの、さらにウイルスなどが地球に飛来してきたといわれています。

この仮説は1787年にアッペ・ラザロ・スパランツァニという人によって唱えられ、1906年にスヴァント・アレニウス(ノーベル化学賞受賞者)という人に「パンスペルミア(仮)説」 と名付けられます。この説を支持する現代の科学者として、 DNA 二重らせん構造で有名なフランシス・クリックや、物理学者のフレッド・ホイルなどがいます。

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アッペ・ラザロ・スパランツァニ(1729〜1799)出典:Wikipediaより

長い間無視され続けてきた
パンスペルミア仮説

私たちは学校で「宇宙はビックバンで出来て、生命は偶然によって地球上で生まれ、進化して人間や動植物が存在する」と習ったはずですので、これに対してパンスペルミア仮説は真逆のことを主張しています。

ビックバン宇宙論と進化論が絶対の科学界にあって、異説として当然受け入れられるはずもありません。

パンスペルミア仮説の支持者フレッド・ホイルによれば、「最も単純な単細胞生物がランダムな過程で発生する確率は「がらくた置き場の上を竜巻が通過し、その中の物質からボーイング747が組み立てられる」のと同じくらいだ」

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フレッド・ホイル(1915〜2001)”イギリスウェスト・ヨークシャー州ブラッドフォード出身の天文学者、SF小説作家。 元素合成の理論の発展に大きな貢献をした。現在の天文学の主流に反する数々の理論を提唱したことでも知られる。SF作家としても有名で、息子であるジェフリー・ホイルとの共著も多い。” Wikipediaより

だそうで、確かに生命が偶然生まれるのは相当難しいですし、どうやって偶然に生まれたのかを証明するのも難しいと思います。

パンスペルミア仮説は、有力な説になってもおかしくなかったにも関わらず、長年無視され続けてきましたが、ここ数年の様々な研究機関によって、次々とこの説の裏付けとなる発見が相次ぎました。

私がこのことを知ったのは「In Deep」という人気ブログでした。4年ぐらい前からずっと読んでおり、「パンスペルミア説」はこのブログの大きなテーマの一つであり、この事がこのブログを書くきっかけにもなったといいます。

最近の記事で《特報》「地球の生命は宇宙で作られている」ことがほぼ確定 ― 発見の最後の砦だった「RNA(リボ核酸)」が宇宙空間で形成され得ることをフランスの研究チームが特定したことにより「地球の生命の構成要素がすべて宇宙に存在」することが確実に

と宣言された通り、ほぼ間違いないようです。

「In Deep」ではパンスペルミア説に関する、様々な研究結果を記事で紹介されています。以下は生命が形作られるために必要不可欠なものが、宇宙から地球にもたらされたことを裏付ける研究に関する記事です。

・DNA [過去記事]DNA が宇宙で生産されている証拠を発見: NASA が発表(2011/08/21)

「生命の DNA の素材」が銀河の星間雲で形成されている可能性を米国カリフォルニア大学が発表 (2013/03/07)
・アミノ酸 [過去記事][彗星が地球に生命の素材を持ってきた]米国ローレンス・リバモア国立研究所でも地球の生命が宇宙から来たアミノ酸だという研究発表 (2010/09/16)

国立天文台が地球上の生命の素材となるアミノ酸が宇宙から飛来した証拠を発見 (2010/04/07)
・さまざまな有機化合物

[過去記事]『宇宙が生命を作り出している』ことの証明に近づく新たな観測結果 (2011/10/28)

「In Deep」の最近(2016/05/29)の記事パンスペルミア説が証明される日 : 探査機ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の大気から「生命の基本的な構成要素」のアミノ酸やリンなどを宇宙観測史上はじめて検出

とありますように、無人探査機ロゼッタは、彗星の大気からアミノ酸やリンなど豊富な有機化合物を検出し、この発見により、「彗星上には、地球の生命に必要な基本的な物質がすべて揃っている」ことがわかったそうです。

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遠くからやってきた生命は
どうやって出来たのか?

地球上の生命は宇宙からやってきたにしても、結局は、その生命はどうやって出来たのか?という問題は残ります。

生命を作る単純な酵素ひとつが形成されるためにでさえ、とんでもなく膨大で緻密な配列がなされなければならないですが、大型生物で、それが自然になされるということは、数字的に無理なものです。何かの「原動力」が作用している。
理詰めの科学者だったフレッド・ホイル博士も、最晩年には、それらのメカニズムについて、「巨大な知性が宇宙に存在していると考える他はない」というような思考となっていったようです。(パンスペルミア説が証明される日 : 探査機ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の大気から「生命の基本的な構成要素」のアミノ酸やリンなどを宇宙観測史上はじめて検出より記事一部転載)

とありますように、生命の起源を辿って考えに考え抜いても結局人間は最終的には「神」のような存在を必要とします。

祖先は遠くからやってきた。遠くにいる祖先である神々の「魂」が我々に力を与え、幸をもたらすという「マレビト論」に見られる日本人が持つ太古からの信仰は、パンスペルミア仮説や、前回記事来訪するカミ マレビト論の実際② ニュートリノ にもありましたように、信仰世界だけの話に留まらず、実際にそうなのだということをお伝えするために今回まで「来訪するカミ マレビト論の実際」というシリーズ記事を書きました。

古代の日本人はニュートリノやパンスペルミア説を感覚的に捉えていたのではないでしょうか。人間の直感というものが固有の信仰に大きく反映されているのではなかろうかと思います。つまり、古来より自然の中に神を見出してきた日本人は、良い感覚を育んできたのではないでしょうか。

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