『神ながら意識』/著・矢加部幸彦(ナチュラルスピリット)から改めて祓いとは何かを知る

『神ながら意識』著・矢加部幸彦
(ナチュラルスピリット)について

今回はある神道についての本をご紹介します。この本は今年のベストセラー『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 能力以上に結果が出る「行動力」の秘密』の著者である藤由達藏氏が編集協力されたということで、藤由氏の薦めで読んでみました。

神主さんがなんだか不思議なポーズで表紙を飾っていますね。
この本を書かれた矢加部幸彦氏について私は知りませんでした。それもそのはずで、矢加部氏は神社の神主さんではなく、古神道修道士、神道音楽家、セラピストをされているということ。

出版社がナチュラルスピリットというスピリチュアルな内容の本を出される出版社であるということで、どんな内容なのかと思いましたが、矢加部氏は実に真面目なお方で、真摯に神道の実践に努められていることがわかりました。

私はハンドルネームが、利満府吏主祷(りーまんぷりーすと)の通り、サラリーマン神主でして、神社が仕事場になってしまいました。毎日否が応でも神道を実践しなければなりません。

しかし実際には、神主ではない人の方が熱心に「神道とは何か?」と熱心に求道します。私も神社の社家の出身ではありませんので同じです。神道をしっかりと体得したいと思い、神道を大学で学び、私は神主になりました。

矢加部氏の場合、製薬会社に勤められるサラリーマンとして、人材開発部門で人材育成に関する企画、運営、講師を担当され、さらに、企業内カウンセラーとして、人間の研究を深めていかれたといいます。

そういったお仕事の傍、武道や皇居勤労奉仕等の経験を通じて、感覚的に神道を理解して「神ながらの道」を実践してこられたそうです。

神道の実践を体得、知得するには様々な方法があります。私はまず勉強することでそこに近づこうとしました。しかし、大学では信仰についてはあまり学びません。「宗教学」のような学問ばかりやっていた気がします。「宗教学」とは神の存在を否定したところから出発する学問であり、信仰心を培うとは真逆に働きます。とにかく全てを疑う、根底から問うような姿勢の学問の考え方に浸かってしまいます。

ですので、この本は〈神代からの神さながらの生活の営み〉といった神道の信仰を知る上で、とっても役に立つと思われます。しかも、神道のことが基本的なことから実に分かりやすくまとめられています。

スポンサーリンク



祓いについて

特に、矢加部氏の〈祓い〉に対する着目点には感服させられました。

神社でも外でも、神職が神事を行う際には必ず〈修祓〉といってお祓いを行います。神様のお鎮まりになる御社殿をはじめ、お供え物、祭具を清浄に保たなければ、お祭りを行うことはできません。しかし、〈清浄に保つ〉という形、事象にのみ捉われて大切なことを私は見失っていました。なぜ、何のために清浄を保ち、祓いをするのかを。

矢加部氏の〈祓い〉に対するお考えは。悟りや覚醒は必要ない。迷いや不安、心配事といった〈ケガレ〉の状態を改めるべく、そういったものを振り払う〈祓い〉によって、本来は神である人が〈神代からの神さながらの生活の営み〉のための〈祓い〉であるということです。

これは先の藤由氏の『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 能力以上に結果が出る「行動力」の秘密』の内容と共通する部分でもありますが、人間が持てる才能と可能性、能力を存分に発揮し活躍するためにはとても重要な考え、姿勢であります。

簡単に言えば、「過去の後悔、未来への不安いかにして払いのけ、心をリセットし、自身の最高のパフォーマンスを発揮できるか」は〈祓い〉にかかっています。

最近、労働に関する記事を書いてきましたが、とにかく今は、ひどいストレス社会です。人材開発、企業カウンセラーのお仕事に携わってきた矢加部氏が、神道の〈祓い〉の重要性を説かれることは興味深いことです。

病気や事故、犯罪、戦争といった不幸ごとのほとんどがこの、人間の「ストレス」によって引き起こされているということを考えますと、いかにネガティブな感情によるストレスを溜めずに発散できるかが重要であると分かると思います。

スポンサーリンク




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*