ロックンロールは呪術だった!?② ロックは悪魔の呪い?

おどろおどろしいタイトルになりましたが、前回に引き続き、今回もロックンロールの呪術性について掘り下げていきたいと思います。

前回記事で、「ロックは鎮魂の呪術である」と書きましたが、「なんだそりゃあ!?」と納得出来ない方もおられるかもしれません。

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ロックは紛れもない呪術

これは私が勝手に言っているのではありません。ローリング・ストーンズはかつて黒魔術やアフリカの宗教儀式からインスピレーションを得て作品にコンセプトとして取り入れました。ジム・モリソンはネイティブアメリカンのシャーマンが自身に憑依していると語り、トランス状態に入ったような状態でステージを行っていました。

そもそも、ロックとは黒人の音楽であるブルースを、白人がテンポアップしてダンス音楽に仕立てあげた音楽ともいわれていますが、そのブルースからして〈悪魔の音楽〉と呼ばれていました。

黒人が教会から離れてこそ歌うことができた恋愛や性、欲望、黒人に対する人種差別や厳しい境遇に対する怒りや不満。こういった生々しい感情の表現は、賛美歌のような神を讃える音楽とは正反対の真実、現実を語る音楽であり、悪魔に魂を売りかねない音楽でした。

伝説的なブルースシンガーとして今も語り継がれているロバート・ジョンソン(1911 – 1938)はその巧みなギターテクニックをして「十字路で悪魔に魂を売り渡して、その引き換えにテクニックを身につけた」という伝説が広まったといいます。(クロスロード伝説)

ミシシッピ州クラークスデールにある実際のクロスロード・upload.wikimedia.org

彼の生き方は、ギター片手にアメリカ大陸中を渡り歩き、弾き語りをしていくというもの。恋愛や性に対しても自由奔放だったようで、27歳という短い生涯でしたがその死因については、人妻と不倫をしてその夫に毒を盛られたとも、刺殺ともいわれていますが、伝説では悪魔に命を奪われたと語られています。

このロバート・ジョンソンが最初なのかは分かりませんが、現在に至るまで多くの音楽アーティスト達が、音楽で成功して富と名声を得るために、悪魔に魂を売り渡しています。以下の動画を御覧ください。ボブ・ディランをはじめ、多くのアーティスト達が証言しています。

ケイティ・ペリーはエイミー・グラントみたいになりたかったそうです。動画の中でケイティは「まあ、でも上手くいかなかったの。だから悪魔に魂を売ったのよ。」とさらっと話しています。これを見ていると結構気軽に売れるようです。

この動画は、悪魔に魂を売った、すなわちそのアーティストは悪魔崇拝者となり、悪魔のしもべとして自身の音楽やプロモーションにおいて世の中に布教すべく、その信仰のシンボリズムを取り入れているという内容です。秘密結社の名前やなんかが出てきて、「なんだ陰謀論か」と思う方もおられるかもしれませんが、悪魔崇拝がロックミュージックの根底にあることは間違いありません

ビートルズが67年に発表した『サージェント・ぺパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』というアルバムがありますが、「音楽史上不朽の名作」だとか、「音楽芸術の最高峰」といわれ高い評価を得て、知識人や芸術家からも称賛されたといいます。

このアルバムジャケットの最後列向かって左から二番目にアレイスター・クローリーという人物が写っています。

アレイスター・クローリー(1875〜1947 )

自身をキリスト教時代に終わりをもたらす魔人だと確信しており、「世界で最も邪悪な男」とマスコミに批判され、史上最も有名な魔術師ともいわれており、多くのロックアーティストに影響を与えました。

ジョン・レノンは、クローリーに心酔し、自宅の本棚には、彼に関する著作物が並んでいたといいます。ジミー・ペイジやデヴィット・ボウイも彼を支持したようですし、オジーオズボーンは楽曲「ミスター・クロウリー(死の番人)」で彼をモチーフにしています。

ロックミュージックが世界にもたらしたものの一つとして「麻薬」があります。その普及に貢献したことを否定できません。ロックはドラック文化の発展に貢献してきました。LSD等の幻覚作用のある薬物を使用すると、普段聞こえない音を聴き、普段見えない色彩の世界を見ることができ、これを多くのアーティスト達が音楽に表現してきました。キリスト教ではドラックに関わることを禁じ、悪魔に繋がると考えられてきました。西欧では反キリスト=悪魔崇拝となります。



バックワード・マスキング

バックワード・マスキングとは、逆再生することで全く違う意味のメッセージが聴こえるという手法で、それにより、サブリミナル効果を使って潜在意識に働きかけることができるのだといいます。

アレイスター・クローリーは魔術書の中で、反対に歩き、話し、考え、読むことを教育と称して盛んにやらせて逆法則の実践を勧めたそうです。

・もし悪魔の力を欲しければバックワードを聞け!

・その者にバックワードの書き方を学ばせよ!

・フォノグラフ、レコードを逆回転で聞かせよ!

・その者に逆さまに話すことを実践させよ!

・その者に逆さまに読むことを実践させよ!

バックワード・マスキングとは何か(EJ第409号)より

クローリーは魔術書にこのように記し、多くのロック・ミュージシャンたちがその影響を受け、実践している者が多いといいます。

ビートルズの曲にはバックワード・マスキングがあるものが非常に多いといわれており、特に1968年にリリースされたアルバム『The Beatles』に収録されている“REVOLUTION 9”という曲を逆再生すると、ノイズと叫び声のような声といっしょに「Satan Look at me come on satan(サタンよ、こっちを向いて、こっちへ来て)」と声が聞こえるといいます。

ジョン・レノンとプロデューサーのジョージ・マーティンはバックワード・マスキングという実験的な技術を発見し使用したことは認めているそうです。

実はこの手法が80年代のアメリカにおいて社会問題になっていました。

以下、水守啓氏(ケイ・ミズモリ)のホームページの記事を引用します。

バックマスキング技術はビートルズが広め、その後、他のロック音楽家たちも 多く取り入れるようになり、保守派によるロック音楽批判に拍車が掛かった。 そして、1980年代になると、特にアメリカにおいて、事態は深刻なものになっていた。

キリスト教原理主義グループが、バックマスクされたメッセージは顕在意識を 飛び越えて潜在意識に達し、そこで知らず知らずのうちにリスナーに受け入れられると 主張しはじめたのだ。

1981年、キリスト教ラジオ番組において、DJのマイケル・ミルズは、 レッド・ツェッペリンの名曲『天国への階段(Stairway to Heaven)』には 潜在意識で聞こえる秘密のメッセージが含まれていると主張した。 1982年初旬、トリニティー放送網(TBN)のポール・クラウチは、 ロック・スターたちは秘密のサブリミナル・メッセージをレコードに吹き込むために 悪魔教会と協力していたと主張した、自称神経科学者ウィリアム・ヤロールとの 番組のホスト役を務めた。また、同年キリスト教原理主義の牧師 ゲーリー・グリーンウォルドは、バックマスキングの危険性に関する 公開講演とともに、一度ならずレコードの大量破壊を行った。 さらにその年には、ノースカロライナ州ハンターズビルにおいて、 30人のティーンエイジャーたちが、悪魔が意図的にバックマスクされた メッセージをロック音楽の中に加え、アメリカの若者を呪い殺そうとしていると 主張して、レコード店を焼き討ちする事件も発生した。

keimizumori.comより

レッド・ツェッペリンの『天国への階段(Stairway to Heaven)』の問題となった場所ですが

And she’s buying a stairway to heaven.

(そして彼女は天国への階段を買う。)

という部分を逆再生したところ

【Play backward. Hear words sung.】

(逆再生するんだ。歌詞に耳を傾けろ。)

という声が聞こえます。また、曲の中盤では

If there’s a bustle in your hedgerow, don’t be alarmed now,

(もし君の家の生垣がざわめいても驚いてはいけない)

It’s just a spring clean for May queen.

(それは五月祭の女王を迎えるための春の大掃除なのだから)

Yes, there are two paths you can go by, but in the long run N’ there’s still time to change the road you’re on.

(そう、君が行く道は二つあるけど、結局、今君がいる道を変える時はまだあるのさ)

この部分を逆再生すると下記のように聞こえます。

【Oh here’s to my sweet Satan!

(おお、私の愛しい悪魔に乾杯!)

The one whose little path would make me sad, whose power is Satan.

(その存在の小道は私を落胆させる――その力は悪魔)

He will give those with him 666.

(彼は人々に666をもたらす)

There was a little tool shed where he made us suffer, sad Satan.

(小さな道具小屋があって、そこで彼は我々を苦しめた、哀れな悪魔)

このことについてレッド・ツェッペリンと関係者等は事実無根を主張。

実際にデイビット・ジョン・オーツさんという方が、『天国への階段』の問題を解析してみたところ、バックマスキングは行われていないという結論を出しました。逆再生で鮮明にメッセージを入れようとすれば、通常再生時に必ず意味不明な音が入ってしまうとのこと。

よって意図的に行われたとは言えないそうです。

しかし、偶然にこのような現象が起こるということこそ、まさに魔法のようだと思います。レッド・ツェッペリンの作曲担当メンバーのジミー・ペイジはアレイスター・クローリーの熱烈に信奉し、ペイジはクローリー氏が住んでいた邸宅を購入して住んでいたといいます。

「もしかして霊が乗り移っていたのかもしれない」なんて考えたりしてしまいます。





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