引越し難民の問題 これはもう自分でやるしかない?

引越し難民大量発生?

3月は引っ越しがダントツで多い月です。企業の人事移動や就職、大学進学などで日本国中で大移動が行なわれるから当然なのですが、それが今年は難しいとのことです。

私は「引っ越し難民」なる言葉を今年に入って耳にしました。以下は日本経済新聞の記事です。

物流網が危機的状況に陥る中で、今春の異動期は希望のタイミングで引っ越しできない多数の「難民」が発生する恐れが強まっている。引っ越し会社は企業に3~4月の繁忙期から転勤時期をずらすよう要請を始めた。雇用逼迫の時代、春に集中する人事異動など企業の重要イベントを分散させ、日本全体の生産性向上につなげる好機かもしれない。

「今春は企業から依頼される引っ越しを100件以上断るかもしれない」。引っ越し中堅のアップル(東京・中央)の文字放想社長の表情は険しい。年商12億円の同社が抱えるトラック運転手は70人弱に上る。

ところが昨年、1割の運転手がヤマト運輸などの宅配業者に移籍。宅配が値上げ労働条件見直しに踏み切り、好待遇を求めて人材が流出した。

学生アルバイトも厳しい仕事を敬遠しがちだ。
「1日1万3千円を支払うとしても学生が来ない。今春は特に距離が長い転勤の仕事は受けられない」と文字氏。運転手の引っ越し作業が1人あたり1日2件から3件に増やして生産性を高めようとしているが、焼け石に水となりそうだ。
(日本経済新聞 2月11日)

私は一時期引っ越し屋さんでアルバイトをしていたことがあります。最終的にはパート社員にもなりました。不定期でしたが4年間続けた仕事でした。

それまでは最長2年間しか仕事が続いたことがなかったのにもかかわらず続けてこられたのは、この仕事が好きだったからだと思います。今でもたまに引越しのアルバイトがしたいなあと考えたりもします。でもいまは神主をしているから叶いません。



引越しは自分でできる?

私は今までにおよそ10数回は自分自身の引越しをしましたが、引越し業者に頼ったのは一度だけです。独身時代は身軽だったので段ボール数箱の荷物を宅配便で送り、あとは現地購入という方法をとっていました。

家庭を持ってからは近所への引越しなら実家の軽トラックでピストン輸送したり、九州から上京した際も大きなハイエースをレンタカーで借りて各地を観光しながら東京へ。

いづれの引越しも家族や友人の手を借りて行っていました。

本来引っ越しは家族や親戚、そして地域の人の力を借りて行っていました。昔は引越し業者は存在せず、トラックがなければ運送会社にお金を出して運んでもらいますが、運送会社の人あくまでもドライバーとして来ているだけなので、積み込みや積み下ろしも行いません。運転しかしません。家具や家電の梱包はおろか、建物を傷つけないために行う養生もしなかったでしょう。昔の引越しはさぞかし大変だったと思います。

今では、お金さえ出せば荷造りまでやってくれ、一切自分で作業しなくても良い時代になりました。

引越しの仕事を始めたきっかけ

19歳の頃、大学のない2月から3月にかけて引越し屋さんでアルバイトをしたのが始まりでした。これが生まれて初めてのアルバイトだったのですが、社会に出てお金をもらうことは大変だなと思いました。柔道でをやっていて相当鍛えて来たはずでしたが仕事はとてもきつく感じました。

なにしろ何をしたら良いのかわからないのに、とにかく怒られっぱなしだった気がします。この時期にくるアルバイトのほとんどが短期間ですし、とにかく仕事が分かっていない。社員やレギュラースタッフの人たちは毎日毎日一から説明してバイトを動かします。しかしど素人ですから、いきなり現場に入っても大した仕事はできません。はじめはひたすら段ボールの荷物を運びます。段ボール箱の持ち方、家具の運び方、梱包の仕方など何も分からないのに間違うとキレられます。

それもそのはず。ただでさえ忙しくて仕事に追われているのに現場にお荷物のような不慣れなスタッフがいて調子が狂うのですから、当たり散らすのは自然の流れと言いますか。

どうせ短期間ですぐに辞める。そして二度とこない。そして来年また小遣い稼ぎに学生がアルバイトをしにやってくるの繰り返しです。丁寧に仕事を教えて仕事を覚えさせ育てたとしてもほとんどの者はもう二度とこないと思うと、学生のアルバイトは不満のはけ口として、サンドバックのように使うのが適当となるわけです。

いくら給料が高くてもバイトが集まらなくなった理由の一つはこれではないかと思います。

私も最初に行った短期の引越しバイトが終わった時「もう二度と行くもんか」と思ったものです。その次は5年ほど経った頃でしょうか。日雇い派遣で引越し屋に行くことになりました。

最初の短期の時はCMをやっているぐらいの大手の引越業者でしたが、この日雇い派遣で行った所は聞いたこともない名前。嫌な予感がしました。

行ってみると荒んだスタッフの皆さんが出迎えてくださいました。短期アルバイトさえ寄り付かないから日雇い派遣に頼ったのでしょう。(大手でも繁忙期の極限では派遣に頼りはしますが)日雇い派遣は使い捨て。人権がない。ここは治外法権なのかというくらい、みんなひどい扱いを受けていました。

この頃の私は自分に対してひどく失望していた時期でした。もう死ぬしかないとか、生きていてもどうせなんて考えたりしながら、でも頑張って生きていかなくてはと思っていました。ですから、何を言われても、平気でしたし、ヤケクソで全力を出して仕事をこなしました。本当に一生懸命に。

すると今まで冷たかったスタッフが「お前本当にいいな」と一言つぶやかれました。仕事が終わり、日当をもらって帰るときに事務所にいた統括者のような人から、「君は引越し屋みたいだな。うちで働かないか。」と言って下さいました。まあ家から遠いし、やっぱりキツイしで1日限りでそこへは行きませんでした。

それから2、3年後。上京してもう一度大学に入り直したときに、食いつなぐために再び引越しのバイトを始めました。

引越し屋さんで働く魅力

何しろ常に人手不足ですから、働きたい時にいつでも働けるし高時給。夜間に大学に通う自分にとって救いをもたらしてくれる仕事でした。シフトは自分が「行けます」といった日全部。

東京の地理がさっぱり分からないけど、都内や時には他県へもトラックで移動しますから、土地勘が付いて来ます。関東圏内、実に色んな場所へ行けて楽しかったです。郊外の田舎へのロングドライブも良かったですが、麻布や六本木。お台場のレインボーブリッジ。皇居。国会議事堂。といったテレビでしか見たことのない場所へ引越しのトラックへのって初めて目にすることができました。(なにせ田舎ものですから)

仕事がそれほど忙しくない時でもシフトに入れてもらったりして、本当にありがたく、繁忙期はなるべく沢山の出勤して(他のバイトもしてました)恩返しせねばという気持ちになりました。

現場では、必然的ではあるにせよ一番体力的にきついポジションにつくことがしばしば。エレベーターの無い現場(3階や4階。たまに5階もあります)では階段運び要員になり、冷蔵庫やタンスが一階入り口から入らない時はロープで釣り上げて搬入するのですが、進んで志願して一番力の必要なポジションについていました。本当にこの吊り上げ作業の最後の持ち上げは、某栄養ドリンクのCMを思い出します。(ファイトー!一発!)

何しろこの仕事、もの凄く筋力がつきます。私は身長が高くて体が大きかったせいか、メキメキと筋力がつき、割りと現場でも頼られる存在でした。今でも野球部やラグビー部で筋トレも積極的にやっている大学生と腕相撲しても負けません。

引越しの仕事で極め付けなのは、何と言っても終わった時の達成感でしょう。お客さんに笑顔で喜んでもらってお礼を言われた時、本当によかったと思います。仕事はきついですけど、家のものを全部他の家へ移動し、家具も家屋も無事で、思った通りに荷物が全て搬入した時の気持ちは何とも言い表せないものです。

あの夕日。暗くなって自転車で帰宅する途中で缶ビールをいつも買っていました。それが美味しいこと。ご飯も美味しい。

1日1日が完結した感じと言いますか、よし、今日も頑張った。と思うのです。仕事に慣れてくれば程よい疲労も気持ちを落ち着かせてくれます。

でも、本当に親切な職場の人に恵まれたものです。お客さんも働く我々にとても気を使ってくださる方ばかりでした。自分の今があるのもあの仕事で出会った皆様のお陰だと、只々感謝するばかりです。引越し屋にとってこの時期が一番大変な時期。お世話になった人達が無事に安全でありますようにと、強く願っています。

今月、引越します

私自身、今月家族の引越しがあります。もちろん自分でやります。トラックはレンタカー。一ヶ月以上前に予約しようとしたのに、荷台が箱付きのものが借りれませんでした。やはりすごいです3月は。

引越しは自分でやるという人は少数派だと思います。大きな冷蔵庫やドラム式洗濯機。食器棚や洋服ダンスを無事に運ぶにはやはり心得が必要です。本当に自分で引越しをしようとしている人は他のサイトを見て下さい。(笑)

https://nanapi.com/ja/77667

http://hikkosisoudan.com/jibun.html

上の2つは少し参考になると思います。家電製品を運ぶ際には取り扱い説明書をよく読んでやりましょう。

家具・家電の梱包方法は細かく言えばキリがないですが、とにかく中身が動かないようにすることが大事です。運んでる時に中で何かがガタガタ動くことで何かが壊れます。また重たいものには紐を巻いて持ちやすくすると良いですが、きちんとした結び方じゃないとかえって危険です。

こういった技術は盗めますから、ぜひ引越し屋さんでアルバイトをやってみましょう。

狭いところへ大きな家具・家電を運び入れるのは至難の技です。特に最近の家は搬入路が狭く、なのに家具がでかい!なんでだろ。メジャーで測って物理的にまず搬入が可能かどうかを確かめておく必要があります。物理的に可能だとしても大きくて重たいものを入れて尚且つ、建物にも家具にも傷をつけないとなるとやはりプロに頼むしかないので、無理せずその家具・家電だけでも業者に頼みましょう。そういうのをやってくれる業者はあります。

一番大事なことは、まず家具をダンボール箱の荷物を先に出して家具・家電をトラックに積むということ。そうすれば新居へは先に家具・家電が設置され、その次にダンボールの荷物を搬入することができます。逆にやったら大変なことになります。

さて、長々と今回は引越しについて記事を書きましたが、もっと早く書いておけば良かったです。でも、これから皆様に少しでも参考にしていただければ幸いです。





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